めまいで耳鼻科に通いました。

20代も後半に差し掛かった頃、時折めまいがするようになりました。ほとんどはいわゆる「立ちくらみ」で、立ち上がろうとしたときや寝ている状態から起き上がろうとしたときに「クラッ」ときました。前年の健康診断で血液に要経過観察の項目があったことと、食事で鉄分をほとんど摂取していないという自覚があったのとで貧血だと思い、その年の健康診断の採血の際に「貧血でめまいを起こすかもしれないので」横たわった状態で採血してもらったのですが、私の様子と前年度の結果を見た医師に貧血ではなく三半規管の問題の可能性が高いと言われました。その際はそんなものかと思っただけで、結局病院に行くことはありませんでした。

30代に入る頃、元々苦手だった飛行機がさらに苦手になりました。着陸時に頭が締め付けられるように痛くなるのです。「三半規管の問題」という言葉は頭の中にありましたが、それでも面倒くささが勝って、病院には行きませんでした。ところが次第に普段の生活にまで影響が出るようになったのです。あるとき、道を歩いていて、道路が急に軟らかくなったような、歩いていてふわふわするような感じがしたのです。最初は気にしていなかったのですが、頻度が高くなるにつれさすがに怖くなり、インターネットで症状を調べたところ、メニエール病の症状に近いように思いました。
そこで「三半規管の問題」という言葉とつながり、さすがに、ようやく、近くの堺市の耳鼻科に行ってみることにしました。

耳鼻科ではめまいでまず耳鼻科を訪ねたことを訝しがられましたが、理由を説明し、診ていただいたところ、メニエールではないとのことでした。
しかしめまいは確かに起きているので機械を使った検査をしていただいたところ、左右の聴覚の機能に差があって、それがめまいの原因になっている可能性があるとのことでした。とは言ってもどちらも生活に支障があるレベルではなく、片方がほんの少し正常の範囲を超えているという程度でした。処方された薬は血液の流れをよくするものとビタミンB12を補うもので、正直なところ、これでめまいが解消するとは思えなかったのですが、実際に服薬し始めるとめまいはぴたりと治まりました。服薬して以降に飛行機に乗った経験がないのでこちらはどうなるかはわかりませんが、症状は確実に改善していると言えます。もっと早く行けばよかったと今は思っています。
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