恋結びの湯、湯の山温泉


三重県菰野郡菰野町にある湯の山温泉に行ってきました。
名古屋から車で1時間ほどの立地でアクセスも良く、電車でも行くことが可能です。
電車の場合は四日市駅で湯の山線に乗り換えて終点で下車します。
各温泉宿がシャトルバスなどを手配してくれるようなので、車がなくても行きやすいと思いました。

湯の山温泉は、現在は恋結びの湯として売り出されており、カップルや家族連れのかたも多く来ている印象を受けました。
その温泉の歴史は古く、その昔、傷ついた鹿がその傷を湯につかって治したという伝説が残る「鹿の湯ホテル」や、御在所岳を臨む貸切風呂があり、有形文化財『水雲閣』が現存する「寿亭」など今でも多くの温泉宿が立ち並んでいます。

私は「寿亭」に祖母と母と3人で宿泊したのですが、足が悪い母にもとてもよくしてくださり、駐車場の近くからエレベーターもあり便利でした。
部屋の外の貸切風呂は、残念ながら温泉ではありませんでしたが、入浴剤が用意されており、2人が十分入れる大きさで、窓越しに部屋の中ともコミュニケーションをとれる造りになっていたので、女三人おしゃべりをしながら代わる代わる入ることができました。

食事はメインが選べるコースで、量も程よく、伊勢の海の幸や松阪牛など地域のものが頂けてよかったです。
近年新装オープンした「片岡温泉 アクアイグニス」は温泉宿のほかに、パティシエの辻口博啓さんやイタリアンシェフの奥田政行さんのお店などが併設されており、たくさんの人でにぎわっていました。
お店の混雑ぶりも比較的落ちついてきているので、温泉につかった後、ゆったりと食事をとったり、カフェを楽しむこともできますし、自然の空間がうまく取り入れらてており、水場などもあるため、外に座ってのんびりしているだけで、日常の喧騒を忘れることができます。
季節には、イチゴ狩りなどが楽しめたり、家族連れでの日帰りのレジャーでも十分楽しめそうなところです。

歴史ある温泉地の風情と御在所岳を臨むロケーションは、とても素晴らしく、のんびりと過ごしたい大人の方にもぴったりだと思いました。
標高1212mの御在所岳にはロープウェイがかかっており、その規模は日本最大級です。
四季折々の自然が魅せる新緑、紅葉、雪模様などが、いつ訪れても楽しませてくれること間違いなしです。
私は様々な季節に訪れたことがあるのですが、初夏に一面に咲き誇るつつじの花や、赤や黄色のグラデーションが見事な紅葉には大変感動しました。
ロープウェイのアナウンスでは、運が良ければカモシカを見ることができるかもしれないと聞きました。
以前は山頂付近にカモシカセンターがありましたが、閉鎖されてしまってみる見ることができないので、ロープウェイの上からカモシカを探してみるのも面白いです。

また、冬には山頂付近では条件次第では樹氷を見ることもできるそうで、ぜひ次の機会には見てみたいと思いました。
街からのアクセスも良く、自然に触れることができ、家族で楽しめるお気に入りの場所です。
伊勢志摩サミットが開幕されて、伊勢志摩のほうだけでなく、湯の山の付近も活気づくことが期待されますね。